突然ですが、FXはあなた一人だけやっているわけではありません。
世界中の投資家が儲けようと日々取引をしています。そして他人の損切りが自身の利益となり自身の損切りが他人の利益となるのです。
当たり前のことをなんで突然言い出すのか?とお思いの方がいらっしゃるかと思いますが、FXではそれをきちんと理解し、意識して取引することで勝利につながるのです。
具体的に言いうと他の投資家を大量に損切りさせることができれば多くの利益を出すことができます。そうは言っても個人で大量に損切りさせることなんてできないではないか、と声が聞こえてきそうですが、個人では相場を動かすことはできなくても大口の投資家が相場をどう動かすかを予想することはできます。
それは市場の売買比率やポジションを把握することです。では市場がどのような売買比率、ポジションを取っているかを把握するにはどうすればよいか。具体的には以下のように把握することが可能です。
■市場の売買比率およびポジションの把握の仕方
1、シカゴIMM通貨先物ポジションを確認する
シカゴIMM通貨先物ポジションとはアメリカのシカゴマーカンタイル取引所(CME)で取引されている通貨先物のポジションのことです。
この数値はヘッジファンド等の大口投資家による投機的なポジションをあらわしているといわれています。そしてポジションが買いに大きく偏れば将来的に相場が下落し、ポジションが売りに大きく偏れば相場が上昇する可能性が高まると予測することができます。
※ただし、金曜日の取引終了後に火曜日時点の数値が発表されるため、リアルタイムでの開示ではないため、タイムラグを考慮しなければなりません。
以下はシカゴIMM通貨先物ポジションになります。グラフは私が加工したものですが、Google検索などで「IMMポジション」と検索するとグラフがたくさん出てきますので参照するといいでしょう。ちなみに私は以下の金融関係の情報サイトであるzaiの提供するグラフがわかりやすいので、よく見ています。
シカゴIMM通貨先物ポジションの推移|経済指標/金利 - ザイFX!
2、FX会社で提供している各通貨の売買比率を確認する。
FX会社によっては自社の顧客の各通貨の売買比率を公開しているところがあります。更新時間は会社によって異なりますので、更新時間の間隔が長い場合はタイムラグを考慮しましょう。ここでは一般的によくみられるOANDA Japanの売買比率を紹介します。
このOANDAのオーダーブックで一番に見るべきポイントは右のグラフであるオープンポジションです。これは実際に売りと買いのポジションがどの程度存在しているかを示しています。上記の写真で言うと右上の部分であるドル円のロング(買い)が含み損が多いことがわかります。これがもっと増えれば損切りの方向である円高に向かう確率が高くなると予想できます。もちろん必ず円高になるとは限らないので、他のテクニカル指標や金融政策、経済指標などのファンダメンタルズを合わせて確認することが必要です。
このOANDAのポジションオーダーは口座を持たなくても見ることができますが、口座を開設すると更新時間が短くなり、より実戦で使いやすくなるので口座を開設することをお勧めします。また、一定量の取引をするとさらに更新時間が短くなるので、必要に応じて取引まで行うといいと思います。
以上のように市場のポジション動向を把握することで収益向上の大きな助けとなるので、活用してみてください。
FXの口座をまだお持ちでない場合は以下の記事でおすすめのFX会社について考察していますので参考までに一読いただければと思います。